一機の衛星が軌道上で二つに分かれて飛ぶ。
開発するのは、静岡大学が手がけてきたテザー衛星「STARS」シリーズの次にあたる一機です。分かれた二つが離れた二か所から同時に観測できることが、この衛星の特徴です。中部日本プラスチック社は、このシリーズの開発を2019年から支援してきました。
開発は2027年に本格化し、2030年の打上げを目指します。ふたつぼしプロジェクトでは、この衛星を軸に、地域の企業の技術実証と、宇宙産業への新規参入を一緒に推進します。
宇宙で動いた実績は、宇宙産業への参入に欠かせない。
宇宙で一度でも動いた実績(フライトヘリテージ)は、宇宙機器の受注で最初に問われます。裏を返せば、この最初の実績がないかぎり、どれだけ高い技術があっても検討の対象になりません。
地域の企業にとっての壁は、技術力ではなく最初の実績をつくる機会がないことです。
開発力、技術、ストーリー。それぞれの強みを掛け合わせる体制。
中部日本プラスチック社が衛星の開発と実証を、ALTILANが事業開発を担います。参画企業には、宇宙で動いた実績、宇宙に挑む企業としての認知、衛星開発に関わる経験が得られます。中部日本プラスチック社の開発力、参画企業の技術や製品、企画、ALTILANのストーリーと参画の設計。それぞれの強みを掛け合わせ、各社の事業開発まで一緒に進めます。
参画の形は三つ。メーカーだけのプロジェクトではない。
衛星に載せる「受け皿(装置)」をつくるメーカーは、自社の技術と製造を持ち込み、宇宙で使われた実績を得ます。宇宙×自社の製品を企画する事業会社は、製品やブランドを持ち込み、話題と共感、本業への評価を得ます。ストーリーを広げるコンテンツの会社は、作品やイベントを一緒につくる力を持ち込み、宇宙を題材にした作品と、その読者や来場者を得ます。菓子、楽器、飲料、カメラ、衣服、家具、香り、文具、工芸品、音楽。宇宙と縁のなかった業種からの参画を想定しています。
一社で全部を背負わない体制が、この取り組みを地域で続ける条件です。ふたつぼしプロジェクトは、両社が2026年3月に締結した地域発の宇宙事業創出に向けた基本合意書にもとづく、最初のプロジェクトです。
二つの星の和名「ふたつぼし」を名前にした。
「ふたつぼし」は、寄り添って見える二つの星を指す古い和名です。静岡では冬のふたご座の二つの星がこの名で呼ばれてきました。二つに分かれてもつながったまま飛ぶ衛星、中部日本プラスチック社とALTILANの二社、静岡と宇宙。二つのものが一つになるという意味を込めて、この名前をつけました。
2027年1月、キックオフイベントを浜松で開く。
2027年1月22日(金)17:00〜20:00、イベント「浜松から宇宙へ #4」を Co-startup Space & Community FUSE(浜松市中央区)で開催します。共催は中部日本プラスチック社、ALTILAN、FUSE(浜松いわた信用金庫)です。現地でもオンラインでもご参加いただけます。参加費は無料です。
イベントのお申込み(Peatix)↗ プレスリリース(PR TIMES)↗
この取り組みで得られるものは、打上げの実績だけではない。
参画企業が受け取る価値は、打上げの成否だけで決まりません。宇宙に挑んでいることが、初年度からPR・採用・社内の機運に効きます。
衛星はまだ打ち上がっていません。それでも参画をお願いしているのは、打上げの前から得られるものがあるからです。
トップページ「03 参画の価値」より
